SharePoint 検証環境構築が続いています。
今回は Hyper-V を構成した後の、リモート環境 (クライアント PC) から操作出来るようにします。

ポイントは、クライアント PC が参加しているドメインとは異なるドメインへの接続、または、ドメインに参加していないクライアントからの接続になります。

Windows 8 になって、クライアント Hyper-V が標準機能になったことから、Hyper-V マネージャーも標準となったので、プログラムと機能での Windows の機能の有効化または無効化の設定だけで、簡単に利用可能になります。

問題はここからで、幾つかの設定を行っておかないと、Hyper-V のサーバーに接続出来ません。

ドメイン未参加だと NTLM 認証が使われるため、そのための設定追加が必要になります。
PowerShell で以下のようなコマンドを実行します。
Set-Item wsman:\localhost\Client\TrustedHosts <コンピューター名> -Concatenate
なお、設定結果は以下のコマンドで確認が出来ます。
Get-Item wsman:\localhost\Client\TrustedHosts


Hyper-V マネージャーは、ログオン中のユーザーの資格でアクセスするようなので、異なるユーザーでアクセスさせるには、cmdkey コマンドにて接続先に合わせた資格情報の登録が必要になります。
コマンド プロンプトで以下のようなコマンドを実行します。
cmdkey /add:<コンピューター名> /user:<ユーザーアカウント> /pass:<パスワード>
なお、設定結果は以下のコマンドで確認が出来ます。
cmdkey /list:<コンピューター名>


最後に、COM セキュリティで、リモート アクセスで匿名許可を設定する必要があります。
「管理ツール」の中の「コンポーネント サービス」を選択して、「コンソール ルート」配下の「コンポーネント サービス」の中の「コンピューター」の「マイ コンピューター」のプロパティを参照します。
「COM セキュリティ」タブの中の「アクセス許可」の「制限の編集」を選択して、「グループ名またはユーザー名」の中の「ANONYMOUS LOGON」を選択して、「リモート アクセス」の「許可」のチェックボックスを選択します。

これで、無事に Hyper-V を使うための環境が整いました。

リモートから Hyper-V 接続については、こちらの記事がとても参考になりました!
・Windows Server 2012 > 非ドメイン環境におけるHyper-Vのリモート管理
http://yamanxworld.blogspot.jp/2013/03/windows-server-2012-hyper-v.html
ここから、ようやく仮想マシンで SharePoint 環境を作り始めますが、続きは、また次回ということで・・・
Kokuho Hi (Sonorite / SharePoint Technology Center)