検索小話が続くかと思いきや、諸事情で滞っていた SharePoint 検証環境の構築を再開したので、遭遇したポイントを書いておきます。

私の所有している検証用 PC には Intel X79 Express チップセット マザーボードが使われています。
Intel X79 Express チップセット マザーボードに搭載されている 82579V Gigabit LAN コントローラのドライバーがサーバーでは認識されないんですよね。
これは、Windows Server 向けのドライバー定義が含まれていないためです。
仕方が無いので、以下よりドライバーをダウンロードして、展開した後に定義ファイルを修正して認識されるようにします。
・Network Adapter Driver for Windows Server 2012 R2
https://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?DwnldID=23073&lang=jpn&ProdId=3299
ダウンロードした PROWinx64.exe を実行すると、解凍後にセットアップが実行されてしまうので、解凍ソフトで解凍しておきます。
解凍後の \PRO1000\Winx64\NDIS64 フォルダ内にある e1c64x64.inf ファイルを開いて、以下のように編集します。
・[ControlFlags] セッションの 3行をコメント化
・[Intel.NTamd64.6.3.1] セクションの %E1503NC.DeviceDesc% で始まる4行を [Intel.NTamd64.6.3] セクションの下にコピーします。

後は、以下のコマンドを実行してマシンの再起動を行います。
bcdedit -set loadoptions DISABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit -set TESTSIGNING ON
デバイスマネージャーから、ネットワーク アダプターのドライバを更新します。
その後、以下のコマンドを実行してマシンの再起動を行います。
bcdedit -set loadoptions ENABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit -set TESTSIGNING OFF
ちなみに、こちらの記事が参考になります。
・Enable Intel 82579V NIC in Windows Server 2012 R2
http://www.alexanderchen.net/2014/07/31/enable-intel-82579v-nic-in-windows-server-2012-r2/
これで、ネットワーク アダプターが認識され、ネットワークが利用可能な状態になります。

ネットワーク アダプターが認識されて、ネットワークに接続出来るようになった時に、ネットワーク種別がパブリックになっている場合があります。
これをプライベートに変更するには、Windows Server 2012 R2 では、「ネットワークと共有センター」で変更出来なくなっているようなので、ローカルセキュリティポリシーで変更します。
「ローカル セキュリティ ポリシー」を起動して、「ネットワーク リスト マネージャー ポリシー」を選択して、該当するネットワーク名のプロパティを開きます。
「ネットワークの場所」タブを選択して、「場所の種類」で「プライベート」を選択して、「OK」を選択します。
最後に、gpupdate /force を実行して、ポリシー適用を反映させます。
細かい手順については、こちらのページが参考になります。
・Windows Server 2012 R2でネットワークの種別(NetworkCategory)を変更する方法
http://kiyokura.hateblo.jp/entry/2014/03/09/154551
これで、ネットワーク種別をプライベートに変更出来ます。

次に、ネットワークの疎通確認をするための設定です。
OS セットアップ終わったばかりの素に近い状態だと、ping 応答返してくれないので、まずは、これを有効化しておきます。
今時は IPv4 と IPv6 の両方に対応しておいた方が良いかもしれません。
設定は、「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」になります。
こちらの「受信の規則」に対して、「ICMPv4」と「ICMPv6」のプロトコルに対して接続の許可を行います。

細かい手順については、Windows Server 2008 の画面ですが、こちらのページが参考になります。
・Ping 応答を許可する
http://www.server-world.info/query?os=Windows_Server_2008&p=first_conf&f=7
これで、ping が通るようになります。
ここまでで、ようやくネットワークの基本的な設定が終わります。
次は、初号機にドメインを構成して、弐号機をドメイン参加させるのですが、続きは、また次回ということで・・・
Kokuho Hi (Sonorite / SharePoint Technology Center)