SharePoint 2010 に続いて、SharePoint 2007 の検証環境を作りました。 恐らく、6年ぶり位かもしれません・・・
- SharePoint Server 2007 SP3 スリップストリーム イメージ
今回、Windows Server 2008 R2 の仮想マシンイメージ上にセットアップすることにしていたので、SharePoint Server 2007 としては SP2 が不可欠です。
実際には、既に SP3 がリリースされているので、最初から SP3 をセットアップすることにしました。
ところが、MSDN サブスクリプションには、SP3 が含まれたパッケージは無いんですよね。
日本語版は SP1 が含まれたパッケージしかありませんでした。
仕方が無いので、自分で SP3 を含むスリップストリーム イメージを作成します。
・Slipstreaming SP2 into SharePoint Server 2007
http://blogs.technet.com/b/seanearp/archive/2009/05/20/slipstreaming-sp2-into-sharepoint-server-2007.aspx
と言っても難しいことはなく、RTM 版のインストール イメージをディスクに展開して、SharePoint Server 2007 と WSS 3.0 の SP3 モジュールをダウンロードして、exe の中から個別のインストール パッケージを取り出します。
・Windows SharePoint Services Service Pack 3 (SP3)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=10404
・2007 Microsoft Office Servers Service Pack 3 (SP3) (64 ビット版)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=27803
取り出しには、以下のようにダウンロードした exe にオプションを指定して実行します。
WSSSP3-KB923643-FullFile-JPN.exe /extract:c:\temp
officeserver2007sp3-kb2526299-x64-fullfile-ja-jp.exe /extract:c:\temp
展開したファイルの中で、Wsssetup.dll を削除します。
その後、ディスク上に展開した RTM 版の Updates フォルダに、取り出したファイル一式をコピーします。
これで、SharePoint Server 2007 with SP3 のセットアップ イメージが出来上がります。
今更、SharePoint 2007 のセットアップについて、詳しく書いても仕方が無いので、詳しい手順などは導入と構成ガイドにお任せします。
と、思っていたのですが、現在、「Microsoft Office SharePoint Server 2007 導入と構成ガイド」はダウンロード出来なくなっているようです。
とは言え、導入と構成ガイドでは、SharePoint 2007 のセットアップ部分については、細かく記載されているのですが、事前の準備の部分がほとんど書かれていないため、今では、TechNet のリソースを参照するのが良いのかも知れません。
・サーバー ファーム環境に Office SharePoint Server 2007 をインストールする
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262079(v=office.12).aspx
・共有サービス プロバイダを作成および構成する
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc303421(v=office.12).aspx
・その他の構成タスクを実行する (Office SharePoint Server
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc303418(v=office.12).aspx
・SharePoint サイトを展開および構成する
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc303408(v=office.12).aspx
今回は、OS は仮想マシン イメージから構成して、その上に、SQL Server 2008 R2 をセットアップ、Web サーバーとアプリケーション サーバーの役割を追加して、構成ウィザードを実行します。
その後、共有サービス プロバイダを構成して、ユーザープロファイルの同期、検索の設定してから、サイト コレクション構成用の Web アプリケーションを作成して、サイト コレクションの作成まで行っておきます。
手順を確認しながら、段々記憶が蘇ってきます。
昔は、1つ1つ、設定作業を行う必要がありましたね。
SharePoint 2010 以降は、サーバーの全体管理での構成ウィザードの実行により、検証環境ならかなり自動化されているので、それに比べると、随分、面倒だったなと思い出しました。
思い出しついでに、自分でもセットアップ手順書を画面キャプチャ付きで作っていたのを、このブログ記事を書いている時に思い出しました。
セットアップ完了後なので、もう、遅いですって・・・
手間は掛かりますが、手順さえ間違えなければ、はまるポイントは基本的に無かったと思います。
唯一、サーバーの役割をきちんと構成しておくって所だけでしょうか。
・MOSS 2007 を Windows Server 2008(R2含む)に導入する場合の注意事項
http://blogs.technet.com/b/sharepoint_support/archive/2010/03/02/moss-2007-windows-server-2008-r2.aspx
ということで、出来上がった仮想マシンの PC のプロパティを確認すると以下のようになります。
そして、立ち上がったサーバーの全体管理がこちら。
これで、検証環境については、SharePoint 2007 から SharePoint 2013 までのシングルサーバー環境が揃いました。
検証環境を作りながら、案件対応しているうちに、SQL Server 2012 での可用性構成も触っておくべきだなと思いました。
ということで、今後 SharePoint 2013 のサーバーファーム環境を構築する予定なのですが、その中でデータベースサーバーについても、今更、クラスタ構成も無いだろうと思って、AlwaysOn 可用性グループの構成を作ることにしました。
Kokuho Hi (Sonorite / SharePoint Technology Center)